戦争の原因は日本人の誤解にある
小林哲夫 : 2010/03/23(Tue) 20:19
No.185
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くるま座の読者の皆様は、戦争が起こらないようにしたい、と言う点で一致していると信じて書き続けています。
戦争が起こらないようにするために、過去に戦争が起こった原因を知ることが重要だ、という気持ちで、日清日露戦争の原因について私は考えています。
この戦争の原因について、さまざまな考えがあって、なかなか一致できないのが、思想界の現状ではあります。
戦争の原因についてのさまざまな考えの一つとして、私の考えを述べたいと思います。
日露戦争の原因を考えるときに、ロシアは朝鮮を植民地にする気は無かった、ということから出発します。
植民地にする気が無かったことが、重臣会議の議事録で確認できたことが、大変貴重なことだと思います。
ロシアの重臣たちは、朝鮮を植民地にしても利益が無いこと、植民地にするとむしろ害があると考えていました。
朝鮮を植民地にする気が無かったとするならば、いわんや日本を植民地にする気が有るはずがありません。
ところが日本人の方は、ロシアや西洋諸国は日本を植民地にしようと思っていると警戒しました。 現在の日本人も、あの当時はそうだったと信じています。
しかし実際はロシアは日本を植民地にする気など無かったことが証明されているのです。
とすると当時の日本人も現在の日本人も、ロシアの意図を間違って考えていた、と言うことになります。
日本人はロシア恐怖症に陥っていて、そのために戦争になった、ともいえます。
日露戦争は過剰防衛だったといえます。
日本人は明治以来、植民地にされないために先手を打って植民地を持つ、という考えで戦争をしてきました。攻撃は最善の防御、という考えです。
しかしロシアも西洋も日本を植民地にする気が無かったとしたら、全て一人芝居だったと言うことに成ります。
戦争の原因は全て日本側にあり、それも誤解に基づいた、戦争だったということになります。
今後の戦争を防止するためには、こういう誤解が無いようにすることが一番重要だと私は考えています。 |
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