日米同盟について
「くるま座」事務局 : 2010/03/30(Tue) 05:34
No.189
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「くるま座」座員の高桑さんのメールです。
私の好きな(?)天木直人さんのメルマガに日米同盟について書いてありました。 テーマのほとんどは日米同盟なのですが。 添付します。
日米同盟に耐えられない国であると米国軍人に喝破された日本 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
これから書くことは、日本中探してもいまだ誰も指摘していない事である。
3月28日の日経新聞「日米安保50年、同盟の寿命 下」の記事の中で、次のような言及があった。
「・・・昨秋、米シンクタンクがまとめた『期待はずれの日米同盟の管理』と題する 報告書がオバマ米政権内で注目されている・・・」
この報告書がオバマ政権内で注目されているかは、私は疑わしいと思っている。なぜならこれは日本向けに発せられた米国軍人の報告書であり、米国政権にとって重要な報告書とは思えないからだ。
しかしこの報告書が日本の日米同盟重視派に与える衝撃が大きい事は確かだろう。
見ているがいい。これから徐々にこの報告書がまちがった形で日米同盟を議論する際に使われる事になる。
たとえば桜井よしこ氏は週刊ダイヤモンド3月20日号における自らのコラム「縦横無尽」においていちはやくこの報告書の事を書いている。
鳩山政権のように米国の信頼を失わせるような言動をしていると、米国のほうから日米同盟を破棄してくるぞ、とこの報告書を引き合いに出して攻撃材料に使っている。
この報告書とは、2009年11月に米国のシンクタンクNBR(National Bureau of Asian Research)から提出された「Managing Unmet Expectation」と題する小冊子の事である。
著者は退役陸軍将校(中佐)のマイケル・フィネガン氏、その前書きをリチャード・ローレス元国防副次官、ジム・トーマス元国防総省次官補代理が書いている。
その邦訳が、日経コラムニストや外務省副報道官などをつとめた事のある谷口智彦慶応大学大学院教授の編集、翻訳によってウエッジ社から「同盟が消える日 米国発衝撃報告」という タイトルで2月25日に発行されている。
さて前置きが長くなったが、私が日本で誰も指摘していない事を書くという意味はこういうことだ。
この報告書は、日米同盟廃棄をとうとう米国側から言い出す、その可能性を米国関係者がはじめて口にだしたものとして衝撃的だと喧伝される。
それは一面の真実をついている。
しかしこの報告書の最も注目すべき箇所はつぎの箇所なのである。
つまり米国軍人たちが日米同盟の下で戦争準備を進めようと日本に持ちかけた時に、日本側がまったくそれに応じようとしてこなかった、おそらくこれからもそうであろう、という事実である。
米国軍人にとっては、これでは日米同盟は形だけのものだ、実体がない、我々はこれを同盟関係とは言わない、と映る。
つまり日本の自民党政権も官僚も自衛隊も、口先では日米同盟重視と言いながら、いざ有事になった時に米軍と一体となって戦争をする気は全くない、だから欧州や韓国などの同盟国との間で出来ている戦争遂行準備が日本との間ではまったくできていない、と米国軍人たちが告白したのだ。
この指摘は極めて重要である。
これまで米国との戦争準備を進める事に猛反対してきたのは護憲、左翼勢力であり、平和を願う国民であると相場が決まっていた。 ー続く
天木直人のメールマガジン 2010年3月28日発行 第90号
バックナンバー: http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/75/P0007564.html |
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