cirkey君へ
ご老体 : 2009/04/16(Thu) 06:51
No.55
|
|
 |
cirkey 君
ご老体は、不明と意気地なしを謝らねばならない。
話の整理の仕方で、君の中にある勇気をひきだすことができたのに、年寄りの思案は、君を悲しませただけだった。
もう何年か前だ。40年ほど前になるか、ご老体は、夏のくそ暑い日にかかわらず、毎朝4時頃から、スイカを作る手伝いをしていた。房総台地の一角で、戦後やっと入植し、大地を切り拓き始め、ようやく生活の基盤をつくり始めようとしていた農家に「援農」という形で、入りこんだのだ。
「できませんよね! できませんよね!」「私たちが頑張れば、できませんよね!」仕事の合間、食事のとき、聞かれることは、自分たちな未来のことであった。
さあー、どう答えよう?
相手は巨大な国家だ。国家の威信をかけて、このプロジェクトを進めている。どうもがいても、勝てるわけがない。
「俺は、ダメだな。嘘でも、頑張って戦えば勝てるということができん。今日の集会であじっていたあいつのように、ここから、日本を変えようと、叫ぶことができん」
せいぜい、「許してはなりません」「人間の尊厳にかけて、こんな不当なことを許してはならないのです」「勝つ事、負ける事以上に、不当な仕打ちを許してはならないのです」と口ごもっていうだけだった。
そうして、ご老体は、一年にみたない三里塚での生活よを切り上げて、属していたセクトからも離れ、ひたすらに、インドに行き、デカンの大地を、托鉢してまわることを考えはじめた。
他者とのかかわりに怯えはじめ、そうならば、自己が完結できる行き方を探し出そうとしたのだ。
君が、勝てますかね?といった時、ご老体は、はっきりと「勝てない」といった。
資本家の意思、国家の意思、それを、おためごかしに、「勝てるよ!」ということはできないと思ったからだ。
そうすると君は、秋葉原のように、人を殺したいといった。絶望し、自らを呪い、その呪いのために、何でもする覚悟を披瀝した。
ご老体は、君の文書を最初に読んだ折、よく整理された文書の中に、君の聡明さを感じるとともに、若さを感じた。 僕をやめさせておいて、2人も新入社員を入れる、そんなことが許されるのですかと、叫ぶ、君の中に、全体を見通しながら、派遣切りを撤回させていく強靭な意志を見て取ることができないと思った。
それなら、別の手立てを考える方がいいのかなと、思ったのだった。
不明である。自己批判の対象である。
「もりもり」さんの諄々な言葉を、傍で聞きながら、ご老体は、「「くるま座」は僕に何をしてくれるのですか?と叫ぶcirkey君に対し、ただうなだれるより仕方がなかった自分を見ていた。
もう、ご老体は、ご老体であることを、自覚すべきなのだろう。
cirkey君! これからは、想像を絶する困難な日々が待ち受けているだろう。いじめはいうに及ばず、背中をぴんと伸ばし、前をじっと見据えて、言葉の一つ一つに責任を持ち、しかも、他者に対して、慈しみを持たねばならないのだ。
ご老体は、君に教えられながら、また、進みたいと思う。皆に教えながら、蝸牛の歩みを進めたいと思う。
頑張れ!頑張れ!人を信じて、頑張ろう。 |
[修正]
[削除] |
ホスト:mrOqBhCH5g
ブラウザ:Q0mUttca9c
ID:VA679ivtTA
|