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坂の上の雲は優れた小説   小林哲夫 : 2010/03/18(Thu) 13:46 No.181
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くま ごきぶりさんには怒られましたが、もう一度優れた点を繰り返します。

「真実性」「描写力」
明治時代の日本人が、命を賭けて日露戦争を戦った、その様子を生き生きと再現した、その描写力はすごい、ということです。
その日本人のそのころの精神を坂の上の雲は、実にリアルに描いていて、これはもっとも事実(真実)に近いと考えて間違いない、と私は思います。
もしゴキブリさんが、あの当時の日本人は平和的で、中国や朝鮮を侵略してはいけない、と考えていたと思っているのでしたら、それを根拠を挙げて説明してほしいと思います。
日本人の愛国の心情を司馬氏は誇張をすることなく、極めて正確に生き生きと描いた、と私は思って読みました。
時代の空気を文章で描くことは、簡単なことではなく、司馬氏のその能力は極めて高い、と思います。

「娯楽性」
小説はなにしろ面白くなければならないのですが、その点でも素晴らしい出来栄えになっていて、その人気によって、ベストセラーになり、国民作家と言われる評価を得ています。
現代日本人の望むところを的確に把握して、その気持ちに沿った小説を書いたことによって、日本の大衆から尊敬されて、人気があるのですが、そのことを持って司馬氏を非難するのは、お門違いという気がします。


以上の2点で、私が言いたいのは、
@司馬氏が「当時の侵略的な日本人の実態」を生き生きと描いて、その描写に真実性があるとしたら、侵略性を非難されるのは、当時の日本人であって、司馬氏ではない、と言うことです。

司馬史観の方を非難する人がいたら、それは全くのお門違いだと言うことです。

A現代日本人の好戦的空気を察知して、そういう国民に好まれる小説を書いたからと言って、作者を非難するのもどうかと思われます。
我々が非難しなければならないのは、そういう好戦的な国民の空気のほうであって、司馬氏の方ではない、と思われます。

司馬氏の小説は、明治時代の空気を我々に理解できる形に表現してくれたということ、そういう空気を現代日本国民は好むのだ、ということを我々に知らせてくれた、という二点で、大変素晴らしい小説だ、と言えないでしょうか?

それなのに、当時の侵略的日本人を批判することをわすれ、現在の日本人の好戦性を批判することを忘れていることの方が問題ではないでしょうか?

司馬史観批判だけで満足している人がいたら、そのことの方が問題だと私は思います。
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