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丸山真男批判   小林哲夫 : 2010/03/26(Fri) 22:58 No.187
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くま
丸山諭吉批判という視点は、本当に素晴らしい発想だと感心しています。
福沢批判については書きましたので、今度は丸山真男批判を書いてみます。

私は何故これほど丸山氏が今でもちやほやされるのか理解できません。
丸山理論と言うようなまとまった考えがあるようにも思えないからです。

その時々のエッセイに、いい物もありますが、体系だったものに良いものがないと思われます。

まとまったものと言えば、『「福沢の文明論の概略」を読む』ではないかと思われます。

しかしながら、その福沢論が評価できるようなものではありません。

福沢があまり評価できる思想ではない、ということは前項で書きました。

今回の私の批判は、その論理構造にあります。

丸山氏は福沢の近代化への貢献について評価しています。

そして何故こういう評価をその時にしたかといえば、戦後日本の再建について、福沢の情熱が参考になる、と考えたからです。
戦前の軍国主義を江戸時代の封建主義と同じものと看做して、それを克服するために、福沢の努力が参考になる、と評価したのでした。

福沢が江戸時代を否定することに躍起になったように、戦後日本も戦前の封建制を否定して、「近代化」しなければならない、という論理です。

この論理の奇妙さに今まで誰も気が付かなかったように思われます。

福沢・・・・江戸封建制→明治の近代化
丸山氏・・・・・・・・・戦前軍国主義 →戦後の近代化

この奇妙さと言うのは、福沢が貢献した日本の近代化が、結局は戦前の軍国主義にしか過ぎなかった、という矛盾です。

丸山氏が戦前の軍国主義を批判すればするほど、福沢の努力した近代化とは何だったのか?という疑問に行き着きます。

丸山氏が戦後の近代化を強調すればするほど、福沢が努力した日本の近代化が意味が無かった、と言うことになるからです。

この論理の矛盾を救う道は、福沢の努力した近代化は本当は、軍国主義化でしかなかったと考えることです。

とすると丸山氏が努力した戦後の近代化の思想も、結局は軍国主義を招くだけかもしれない、と言うことになるということです。

ややこしい論理になってすみません。

まだ私の中でこの考えがこなれていないので、解りやすく書けませんでした。
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