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蒼い星の原稿を寄稿するのは、これで3回目になります。私が入社してからもう3年経過するのだなと思うと、時間はあっという間に過ぎるものだと、改めて認識致しました。 この3年間で、私自身にとっても、色々なことがありましたし、また、日本全体で見ても、3.11があり、またそれに伴う原子力発電事故があり、それに伴っての脱原発をしていこうという動きや、市民活動が活発になっていくなど、色々な変化が見られました。 去年の蒼い星では、原発事故の悲惨さをメインに寄稿致しましたが、今回はそれにつながる形で、私が経験した市民運動について書きたいと思います。 「脱原発10万人集会」という大きなイベントが先日開催されました。テレビ、新聞、インターネットなどを通じてご存じの方は結構いらっしゃると思います。私は、その集会に今回参加致しました。私は今まで、憲法九条の集会や、骨髄バンク啓発の集会など色々な集会に参加してきましたが、人数は多くて1000人でした。ですので、参加する前から10万人という規模の人がどれくらいのものかということも、簡単には想像することはできませんでした。 朝5時に金沢駅西口を出発し、日帰りで東京の代々木公園に行く集会だったのですが、金沢駅西口には早くも社民党の方、教組の方、各労働組合の方、福島にお住まいで石川県に避難してきている方など多くの方が集まっていました。バスの中で自己紹介を行い、絆を深めました。お話を聞くと、各々色々な思いを持っていて、でも、目指すは脱原発で志は一つだということを強く感じました。 代々木公園について、バスを降りましたら、ものすごい暑さでした。35度はあっただろうと思います。しかし、その暑さよりも会場の熱気のほうがもっと熱かったように感じます。代々木公園に向かう途中の道路は、左右両方の歩道は人の波で、横断歩道も人の波で、車の通行も出来ないほどでした。会場に入るのに30分も40分もかかり、中には身動きが出来ないぐらいの人が一杯いました。中にはライブを行っている人、叫んでいる人、「脱原発、NO NUKES!」とプラカードを掲げてる人、脱原発と訴え続けている人も一杯いました。そして、今回の3.11で被害を受けた南相馬市の方も見られました。南相馬市の方から声をかけられました。「皆さんどちらからこられましたか?津波の被害を受けた南相馬市もがんばってます!」と。実際に会場にいて、強い思いを感じました。津波や、地震によって被害を受け、今私たちが出来ることは脱原発の声をあげることだと、二度と同じ福島のような事故を同じ日本という大切な土地で起こしてはいけないという思いを感じました。 主催者発表で17万人だそうです。集会でここまでの人数が集まることは今までなかったと思います。市民が団結すれば、政治も変えられるのかなと強く思いました。私は、途中、メガフォンを使ってシュプレヒコールを大きな声で行い、志賀原発再稼働反対を含め、脱原発の声をあげてきました。 政府は、これだけの人が集まって脱原発を訴えているのにも関わらず、またこの集会までの間に色々な集会や抗議行動があるのにも関わらず、大飯原発再稼働を強行するなど、とても市民のための政治を行っているとは思えません。強く憤りを感じます。 本当の市民のための政治を行っていくことを強く願い、また、二度と同じ過ちを繰り返さないように私たちが訴え続ければならないと強く思いました。 |
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