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11月の27日の「くるま座」DVD鑑賞会は、『怒りの葡萄』を上映します。
久しぶりの、DVD上映会です。
テーマは『追われる』です。
フクシマの原発によって故郷を追われる人々と、砂嵐の土地に金融資本による大規模農業、機械化農業の嵐がやってきて、故郷を捨てざるを得ない民衆が重なりあって、今を考えるにいいのかなと思い選びました。
あらすじ 殺人で刑務所に入っていたトム・ジョード(ヘンリー・フォンダ)が仮出所となり、オクラホマの自宅に戻ってくる。しかし、家には誰もいなかった。周りの家も人がいない。
残っていた隣人によると、地主がトラクタを導入したため、小作農はみんな追い出されたのだと言う。ジョード一家は叔父の家にいることもわかる。叔父の家で、家族と合流するトム。
一家と元宣教師のケーシー(ジョン・キャラダイン)は、高給がもらえるという広告を信じて、小さな中古トラックに家財道具一式を載せて、カリフォルニアに向かう。テキサス、ニューメキシコ、アリゾナを通過していく途中で、祖父と祖母が命を落とした。
コロラド川を渡りカリフォルニアに入る。しかし、広告は嘘だったことがわかる。ジョード一家は、とりあえず同じようにカリフォルニアを目指して来た人々が集まっているキャンプに入る。そこでは子供が飢えに苦しんでいて戦争の難民キャンプのような状態。給料も安く、テント生活だった。翌日、ブローカーと労働者の争いが起こり、トムとケーシーが事件に巻き込まれる。ケーシーは仮出所中のトムを逃し、自ら罪を被り、警察に連行されてしまう。
ジョード一家はキャンプを出て、桃を収穫する仕事をするために農場に移る。汚くて小さいが家も与えられた。ここでトムはケーシーと再会する。ケーシーは労働運動の指導者となり、ストライキを主導していた。川沿いのテントにいたところを見つかり、ケーシーは殺され、トムも顔を殴られて傷を負う。警官がトムを捜し始めたため、一家はまた別の場所に移る。
移った先は、国営のキャンプだった。ここの待遇はよかった。仕事は土木作業だったが、水も豊富でシャワーも完備していた。しかし、ある夜、警官がジョード家のトラックのナンバーを控えていた。仮出所の身で州外に出たので、一家に迷惑をかけると考えたトムは、母(ジェーン・ダーウェル)に別れを告げて、どこかに去っていく。
翌朝、ジョード一家は、綿花の綿つみの仕事に出発する。トムの父(ラッセル・シンプソン)、母、妹のロザシャーン(ドリス・ボードン)、2人の子供たちらが乗ったトラックが道を行く。
キャスト 主演 ヘンリー・フォンダ 監督 ジョン・フォード 受賞 アカデミー賞 助演女優賞 監督賞
監督:ジョン・フォード脚本:ナナリー・ジョンソン原作:ジョン・スタインベック
葡萄酒(ワイン)を作るには、収穫された葡萄を人間たちの足で踏み潰してきた。それを逆にして見ると、実は「この踏み潰される葡萄たち」とは、ぐちゃぐちゃに踏み潰された人間、ということなのである。その最下層の人々の怒りを、スタインベックは、それを「怒りの葡萄」という言葉に託したのである。
共同体を強制的に追われる!
共同体からの追放!
映画を見ながら様々に考えてみませんか?
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